雨に恋した華

今の今まで、気付かなかった。


千晶がこの場にいない、って事に…。


自分の事で精一杯だったあたしは、いつもあんなに一緒に過ごしていた千晶の事すら考える余裕が無くて…


彼女が教室にいない事にも、全く気付いていなかった。


それどころか、健一に抱き締められていた所を千晶に見られた事すら、すっかり忘れていた。


あたしは、どこまで愚かなんだろう…。


虹ちゃんとの事しか考えていなかった自分に嫌気が差すどころか、あまりにも情けなくて吐き気さえする。