雨に恋した華

虹ちゃんに振り払われた手の痛みと今の出来事に、大きなショックを受けていたけど…


そんな事も気にならないくらい、彼の荒々しい態度に身が怯んだ。


驚きを隠せなくて目を見開いたまま、言葉なんて出て来ない。


虹ちゃんも、健一も…


初めて、男の人を恐いと思った。


あたしはこんな二人を知らないし、どうすればいいのかもわからなくて…


ただただ、立ち尽くす事しか出来ない。


黙ったままのあたし達の間に、冷たい秋風が幾度と無く流れていた。