雨に恋した華

しばらくの沈黙の後、虹ちゃんは鋭い目付きのまま口を開いた。


「健一君、だっけ?……今、ここで何してた?」


いつもの穏やかな口調なのに、その表情には怒りの色があらわになっている。


そんな虹ちゃんを目の当たりにしたあたしは、益々恐怖心が大きくなって思わず息を飲んだ。


力が抜けてしまったハズの体が、僅かに震えている。


「虹希さんには悪いと思ったけど……。俺、紫に告りました」


ビクビク震えているあたしの後ろで、健一が低く淡々と答えた。