雨に恋した華

「……やっ……っ!」


咄嗟の出来事から逃れる為に、健一を力いっぱい突き飛ばした。


それなのに…


健一はほんの少しだけよろめいただけで、ほとんどその場から動かなかった。


今の状況を把握した途端、頭がおかしくなりそうだった。


キス……された……?


健一はムカつく性格だけど、中学から知っている男友達で嫌いな訳じゃない。


だけど、虹ちゃんとは違う唇の感触を気持ち悪いとしか思えなくて…


あたしは、必死に唇を擦った。