雨に恋した華

「離してっ!!」


二人だけしかいない屋上に、あたしの怒鳴り声が何度も響く。


ビクともしない健一の腕には、さっきよりも力が込められていた。


この間まで同性のように接していた相手なのに、彼との力の差があまりにも大きい事を自覚して恐怖すら覚えてしまう。


「もうっ……!いい加減に離してよっ!!」


どうすればいいのかわからなくて、狂ったようにそう叫んだ時…


少しだけ乾燥した健一の唇が、あたしの唇を塞いだ。


同時に、背後でドアが開く音がした。