雨に恋した華

思考回路の停止した頭で、必死に今の状況を考えた。


「健一……?は、離してっ……!」


健一の行動の意図はわからないまま声を振り絞って、何とか彼の腕の中から逃れようとしたけど…


あたしの力なんかでは力強い腕を振り解く事が出来なくて、どうしようもなかった。


それでも、もうすぐここに戻って来るハズの虹ちゃんに、こんな所を見られたくない。


「お願いだからっ!!離してよっ……!」


あたしは必死に懇願しながら、泣き出してしまいそうになっていた。