雨に恋した華

健一が無愛想で不機嫌なのは、いつもの事…。


だけど…


今日の健一の態度は、いつもと違うと思った。


ここにいちゃダメ……


自分(アタシ)の直感が、自分(アタシ)に言った。


「あたし、虹ちゃん探して来る……」


あたしは、逃げるように健一に背中を向けた。


その瞬間、彼に手首を掴まれて、強引に引っ張られた。


一瞬、何が起こったのかわからなくて、頭が真っ白になったけど…


すぐに、自分が健一の腕の中にいる事に気付いた。