雨に恋した華

「さっき、虹ちゃんの事睨んでたんだって?」


「はぁ?別に睨んでねぇよ……」


健一は眉を寄せたままあたしを見ながら、大きなため息をついた。


「嘘つき!虹ちゃんがそう言ってたもんっ!!何でそんな事したのよ!?」


あたしは、面倒臭そうな彼の態度に苛立ちを覚えながら、食い下がった。


その瞬間、健一があたしを睨み付けた。


「さっきから『虹ちゃん、虹ちゃん』って、うるせぇ……」


そう言った彼の声は、いつもよりもずっと低かった。