雨に恋した華

程なくして屋上のドアが開く音に反応したあたしは、パッと笑顔になって振り返ったけど…


「虹ちゃっ……!」


途中まで言って、ため息をついた。


「何だ……。健一かぁ……」


「何だ、とは何だよ……」


健一が不機嫌な声で言いながら、あたしに近付いて来た。


「何?」


「……あいつは?」


「あいつって……?もしかして、虹ちゃんの事?」


「その呼び方、キモイ……」


健一はフンと鼻を鳴らし、眉間にシワを寄せた。