雨に恋した華

「気付いてたの……?」


目を見開いたあたしに、虹ちゃんが小さく笑って頷いた。


「紫は我慢し過ぎ。下駄なのに、はしゃぐからだよ」


「だって……久しぶりに虹ちゃんに会えて、嬉しかったんだもん……」


唇を尖らせると、虹ちゃんはフッと笑った。


「わかってるよ。とにかくジュースは俺が買って来るから、紫はここで待ってて」


彼は優しく言った後、あたしの唇にチュッとキスをしてからフワリと微笑んだ。


「わかったな?」


「はぁい」