雨に恋した華

屋上のフェンスに寄り掛かりながら座ったあたし達は、小1時間くらい他愛のない話をしていた。


「紫、何か飲む?」


不意に虹ちゃんに訊かれて、笑顔で頷いた。


「あたし、ミルクティーがイイな♪行こ!」


立ち上がって虹ちゃんの手を引っ張ると、彼がクスッと笑った。


「俺が買って来るから、紫はここで待ってな」


「え?どうして?あたしも一緒に行くよ?」


「紫、さっきから足痛そうだから」


虹ちゃんは、眉をしかめながらあたしの足元を見た。