雨に恋した華

「紫の学校の文化祭って、結構本格的だよな」


「そうかな?」


「うん。俺の高校の文化祭なんて、大して盛り上がってなかったし……」


「ねぇ。虹ちゃんって、高校の時どんな感じだったの?」


「ん?俺は、別に普通の生徒だったよ」


あたし達は、他愛のない話をしながら校内を廻った。


時々、女の子達の視線が虹ちゃんに集まっていたのは、きっと気のせいなんかじゃない。


そう思ったあたしは、心の片隅にほんの少しだけ優越感を抱いてしまった。