雨に恋した華

「虹ちゃん……」


「ん?」


涙声で虹ちゃんを呼ぶと、彼が優しい声で返事をしてくれた。


「約束だよ……?」


虹ちゃんは笑顔で頷いて、またあたしの体をギュッと抱き締めてくれた。


夜風と波の音が、とっておきの優しいラブソングを奏でる。


夜空で瞬く星達と蜂蜜色の満月が、砂浜のあたし達をそっと照らしていた。


あたしはゆっくりと背伸びをして、虹ちゃんの唇にキスをした。


あたしからの初めてのキスは、少しだけしょっぱい海の味がした。