雨に恋した華

どうして……?


嬉しいハズなのに笑顔になれないのは、きっと虹希さんの言葉が信じられないから…。


「まぁ、信じられないだろうけどね……」


悲しそうな笑顔の彼が、あたしの頭に被せていたタオルを取った。


虹希さんのそんな表情が、胸の奥をキュッと締め付ける。


「紫ちゃん」


「はい……」


やっとの事で返事をしたあたしは、虹希さんを真っ直ぐ見つめた。


「俺なんてやめときな……」


そう言った彼は、自嘲気味に笑った。