雨に恋した華

「……言いたい事はそれだけ?」


程なくして、虹希さんが静かに訊いた。


本当は、まだまだ伝えたい言葉はあるけど…


話しているうちに、どう伝えればいいのかよくわからなくなっていた。


最後の方に入れた『好きな人』って言う言葉は、虹希さんなら気付いているハズ。


ただ、彼は顔色一つ変えてくれなかったけど…。


あたしは、考えるのを止めて大きく頷いた。


すると、虹希さんは何も言わずに玄関のドアを開け、そのまま部屋の中に入ってしまった。