雨に恋した華

「虹希さんに会う度に少しずつ近付けてるような気がして、嬉しくて堪らなかったのに……」


そこまで言ったあたしは、唇を噛み締めた。


「この間、いきなりあんな事言われて、すごく悲しかったです……。だけど……虹希さんの言ってる事は間違いじゃないし、否定出来なかった……」


ちっとも表情を変えない虹希さんに冷たい壁を感じながらも、そのまま話を続けた。


「だって、あたし……本当は心のどこかで期待してたから……。もっともっと虹希さんに近付けるかもしれない、って……」