雨に恋した華

シトシトと降り続けている雨音が、あたしの背中から囁くように聞こえて来る。


「最初はただ何となく気になっただけだったのに、気付いたら虹希さんの事ばっかり考えてて……。だから、あのカフェに通うようになったんです」


虹希さんは、あたしの話を黙って聞いていた。


「ずっと声も掛けられずに見てるだけだったから、思い切って声を掛けた時、虹希さんの携帯の番号を教えて貰えてすごく嬉しかった……」


あたしは話しながらその時の事を思い出して、自然と笑みが零れていた。