雨に恋した華

「あの、虹希さん……」


グラスから口を離した後、怖ず怖ずと声を掛けた。


「あたしがコーヒーを飲めないって事、どうして知ってたんですか?」


「ん?さぁね」


虹希さんは意味深な表情であたしの質問に答えると、フッと楽しそうに笑った。


納得いかないあたしが、虹希さんの事を見ていると…


「勉強、始めようか」


彼は、話を逸らすかのように笑顔で言った。


あたしは渋々小さく頷いて、持って来た勉強道具をバッグから取り出した。