雨に恋した華

「ワンルームだから、ちょっと狭いんだけど……」


虹希さんは眉を小さく寄せながら言ったけど、あたしにはそうは思えなかった。


リビングを兼ねたこの部屋はベッドや机があるのに、あたしの部屋よりも広い。


大きなクローゼットもあるし、部屋のドアのすぐ横は奥まっていて、キッチンスペースになっている。


小さなアパートの外観から想像していたよりも、中は随分と広く感じた。


「その辺に適当に座って」


虹希さんはそう言った後、クーラーのスイッチを入れた。