雨に恋した華

「えっ!?」


あたしが驚いて声を上げた時、既に車は走り出していた。


今、何て言った……?


きっと、聞き間違い。


いくら何でも、つい最近知り合ったばかりの自分(アタシ)を、いきなり自分の家に連れて行くハズが無い。


「あの……」


「ん?」


「どこに行くんですか?」


「だから、俺の家。一人暮らしだし、静かだよ。図書館みたいに周りに気を遣わなくてもイイし」


運転中の虹希さんは、前を向いたまま笑顔で答えた。