雨に恋した華

運転席と助手席が、すごく近く感じる。


手が触れてしまいそうな距離だから、ドキドキと騒ぐ心臓の音が虹希さんに聞こえてしまうんじゃないかと思って、少しだけ心配だったけど…


運転する彼はいつも以上にカッコ良く見えるから、つい何度も隣を見てしまう。


じっと見つめる訳にはいかないから、まるで盗み見をするみたい。


あたしが見ている事が虹希さんにバレないか不安で、違った意味でもドキドキしていた。


緊張していたせいか、結局ほとんど会話をする事は無かった。