雨に恋した華

あたしが助手席に座ると、虹希さんはドアを閉めて運転席の方に廻った。


その僅かな時間に、思わず車内をキョロキョロと見渡してしまう。


散らかっているなんて言っていたけど、車内はきちんと片付けられているし、足元まで綺麗に掃除されている。


余計な物が一切置かれていないシンプルな車内は、黒いボディの車にピッタリだと思った。


車の事に詳しくないあたしは、メーカーや車種は全くわからないけど…


とりあえず、この車が五人乗りだと言う事くらいはわかった。