雨に恋した華

その後も他愛のない話をしていたあたし達は、虹希さんのバイトの時間に合わせてファミレスを後にした。


「ご馳走様でした」


あたしが笑顔でお礼を言うと、彼は小さく笑った。


「どういたしまして」


「じゃあ、また明日……」


あたしが控えめに言うと、虹希さんがすかさず口を開いた。


「送るよ」


「え?でも……」


「イイから。遠慮しないで」


虹希さんは、あたしの戸惑いを打ち消すような柔らかい笑みを浮かべ、優しく言った。