雨に恋した華

翌日は昼前に目を覚まし、重い体を起こしてリビングに降りた。


土曜日なのに、珍しく誰もいない。


昨夜、あたしの誕生日を祝って貰っている時、両親は二人で買い物に行くって言っていたから、きっともう出掛けたんだ。


いつまでも仲睦(ムツ)まじい二人を、本当に羨ましく思う。


あたしはそんな事を考えながら冷蔵庫から麦茶を取り出して、氷を淹れたグラスに注いだ。


それから、テーブルの上に行儀良く並べられていた昼食のラップを外し、静かなリビングでそれを食べ始めた。