雨に恋した華

「そういえば、紫ちゃんの誕生日っていつ?」


「あたしの、ですか……?」


一瞬だけ戸惑ったあたしの声は、少しだけ動揺を帯びていたような気がする。


虹希さんはそれに気付いたのか、不思議そうな顔をした。


「俺、何か変な事訊いた……?」


「いえっ……!」


あたしは、慌てて首を横に振りながら否定した。


「そっか。じゃあ、俺も訊かれたし、紫ちゃんの誕生日も教えて」


笑顔の虹希さんに促されて、思わず黙り込んでしまった。