雨に恋した華

ヤバッ……!


虹希さんとの約束の時間が迫っている事を思い出し、慌てて小ビンをバッグに入れた。


そして、急いで学校を飛び出した。


朝は晴れていたのに、今はどんよりと曇った空がどこまでも広がっている。


湿気を含んだ匂いはするけど、まだ雨は降っていない。


あたしは足早に信号を渡って、カフェに向かった。


逸(ハヤ)る気持ちを抑えながら、やっとあのカフェの前に着いた時…


いつものテーブルで、本を読んでいる虹希さんを見付けた。