雨に恋した華

「いや、でも……」


健一の言葉と態度に、戸惑っていたけど…


「イイから。じゃあな」


彼は強引に小ビンを押し付けながらそれだけ言って、足早に立ち去った。


「もう……」


あたしは、自分の手の中にある小ビンを見つめた。


小ビンの中には、カラフルな金平糖(コンペイトウ)が入っている。


あたしの好きな物をどうして知っていたのか、不思議だったけど…


こんなに可愛らしい物を健一が買った所を想像すると、可笑しくて堪らなかった。