雨に恋した華

「えっ……!?」


小さく声を上げたあたしは、咄嗟に両手で顔を覆った。


「変な顔……」


健一はボソリと呟いてから、靴を履き替えた。


「……放っといてよ。てか、あたし急いでるから」


そう告げて、さっさと踵を返した。


その瞬間…


「おいっ!!待てって!」


健一が、あたしの肩を掴んだ。


「何よ?あたし、急いでるんだけど……」


眉を寄せながら振り返ると、彼はあたしの肩に置いていた手を引っ込めた。