雨に恋した華

午前中の授業を終え、いつも通り昼休みを千晶と過ごした。


他愛のない話をしては、何度も笑い合う。


普通の事かもしれないけど、すごく幸せな事だと思えた。


「あっ、そうだ!」


不意に何かを思い出したらしい千晶が、興奮を含んだ声で言った。


「どうしたの?」


あたしが訊くと、彼女は意味深な笑みを浮かべた。


「ねぇ、王子様とはいつ会うの?」


千晶の質問にドキッとしたあたしは、少しだけ間を置いた後で控えめに口を開いた。