雨に恋した華

「ねぇ、開けてもイイ?」


「もちろん♪」


そう訊いたあたしに、千晶は満面の笑みで大きく頷いた。


あたしは薄い紫色のリボンを解いて、ラッピングをそっと取った。


そして、手の平サイズの箱を開けた。


中に入っていたのは、白くて華奢なマグカップ。


ワンポイントに、紫色の紫陽花が描かれている。


「ありがとう!大切に使うね!てか、可愛過ぎて使うのが勿体ないよ!」


あたしが笑顔で言うと、千晶はニッコリと笑って口を開いた。