雨に恋した華

「紫!」


幸せな気分に浸っていたあたしは、千晶の声で我に返った。


「えっ?何?」


「もうっ!!話したい事があるって言ってたくせに、何で黙ってるの?嬉しいのはわかるけど、ちゃんと話してよね!」


あたしが訊くと、千晶はため息をついた後、眉間にシワを寄せて言った。


「あっ、ごめん!」


「もう……」


千晶は一瞬だけ唇を尖らせた後で、気を取り直したように興味津々な表情を見せた。


「……それで?王子様とはどうなったの?」