雨に恋した華

外はいつの間にか小雨になっていたけど、曇った空は広がったままだった。


そのせいで、まだ昼間なのに夕方みたいに薄暗い。


頬を撫でる風はジメジメとしていて、雨の日独特の湿っぽさを感じた。


だけど…


幸せな気持ちに包まれているお陰で、不快な感じはちっともしない。


すごく嬉しい事があると、少しくらいの嫌な事なんて簡単に吹き飛んでしまうのは、一体どうしてなんだろう。


真面目に考える気なんて無いのに、あたしはそんな事を自分自身に問い掛けていた。