雨に恋した華

千晶は、あたしの瞳を真っ直ぐ見つめたまま口を開いた。


「どうだった?あの人の名前、ちゃんと訊けた?」


あたしは小さく頷いて、彼の名前を教えて貰った事を告げた。


「そっか♪良かったね♪」


「うん……。でも何か緊張しちゃって、全然上手く話せなくて……」


「でも、名前は教えて貰えたんでしょ?よく頑張ったね」


千晶は満面に笑みを浮かべて、あたしの頭をポンポンと撫でた。


その温もりにくすぐったさを感じながらも、笑顔で頷いた。