昼食を済ませてしばらくした頃、デルタとレンジャーの隊員約200名が集められた。

指揮官のガリソン少将が彼らの前に立つ。

「本日1400、ババルギディル族指導者達の姿がモガディシュ・ダウンタウンのホールワディック通りのビルで認められた。位置はここだ」

ガリソンはホワイトボードに航空写真を貼り付ける。

モノクロの航空写真には、モガディシュの上空からの写真。

ゴミゴミした、背の低い古いビル群。

その一角にある、とあるビル。

ビルのそばには、×印を屋根に大きく書いた白い乗用車が停まっている。

米軍が雇った現地のスパイだ。

現地人しか知らないアイディード派のアジトを案内するように指示をしておいた。

土壇場で裏切りでもしない限り、正直にアジトの場所を案内している筈だ。