「うちが一緒に帰らなかったから・・・だから聖美は・・」

と、憐が呟いた

「うちのせいで・・うちのせいでっ!!」

憐は震えていた

「憐・・・あんたのせいじゃないよ、これは誰のせいでもないんだから」

深琴が憐の背中を摩りながら言った

私たちは

聖美といた

最後の人として

警察に事情聴取された

でも

誰も聖美の行方を知るものはいなかった