「・・・雪?」

それは季節外れの雪だった

しかし

よく見るとそれは

憐の手を通り抜けている

そして足元に積もっているはずの雪も

憐を通り抜けていた

「・・・なんだろ・・・これ」

憐は

しゃがんでそれに触れようとした

そのとき