蓮沼とは終電前に別れた。
財布のなかも電車代と煙草代ぐらいしか残っていなかった。

「明日は履歴書ぐらい書かなきゃな。」

そう考えながら、帰りの電車に乗り込む。

そして、僕は彼女のうちへと足を運んだ。