荊姫~第二章~

俺はそんなユキを見て

少しだけ微笑んだ

「……じゃあ、記憶を取り戻せばいいだろ?」

俺の言葉を聞いて

ユキは、俯けていた顔をあげた

「記憶を取り戻せば、不安なんて消し飛んじまうって、だから俺と誄華たちと一緒に探そうぜ……な?」

俺はできるだけ明るく言った

するとユキは

嬉しそうに微笑んで大きく頷いた