〜春香side〜 私は、今上帝の中宮。 浅川宮家の姫にございます。 私の父は、内大臣。 兄は… 権中納言でございます。 本来ならば、皇族として、権力を握る立場ではない宮家ではございますが… 私の父上は、野心家でございます。 兄上も、そんな父上に『政略の駒』として使われ、私もそうに過ぎませぬ。 これは、私の回想。 今から申し上げることは私の『想い』 皇族にはあるまじき、 『想い』でございます。 .