「土曜日に東公園、なら、学校にはバレない。あたし、待ってるからね。」



強い意志を持った目でそう言って走りさった。


俺と陸は、目を見合わせ、晴季と神は、分からなそうに首をかしげる。


鞘は、さっきのことがあってから無言でパソコンと睨めっこだ。



「おい、まぢか………」



陸がぼそりとつぶやいた。


俺らの中での『決着』とは、


どちらかが動けなくなるまで殴りあうのが『鉄則』だった。


『売られた喧嘩は買う』が俺の中で絶対だったけど、それ以上に、『弱い人に手を挙げない』のも、絶対で俺らは、黙り込んだままだった。


どこかでチャイムが鳴り止んだ。