夜がきて、追われるままに 朝がくる それまでの間に 疲れ果てた肢体をなげだし 薄暗がりの中にまどろむ 白い足首は微動だにせず やがて白き燃える手が 感触もなく、静かに這い上がる なまあたたかい時 残暑の残り香が窓から流れ込む やがて野に花が咲く 誰も知らぬ間に 夜が朝を迎える、その前に