「あんな事されて、何優しくしてんだよ」


「違うよ。別に優しくなんてしてない・・だけど、私が古城君を屋上に呼びたさなかったら、こんな怪我はしてなかったと思うし・・」




全ての発端は私に責任がある


私が勝手に一人で解決しようとしたから、あんな結果に



「バカじゃねーの・・いらねーからさっさと行けよ」


「置いてくからね」


「いらねーつってんだろ」


「なら誰かにあげて。私は古城君にあげたから!!それと、怪我の事謝る。ごめんなさい・・」



私は頭を下げた


そしてそのまま顔を上げて、席に戻った



「ちょ・・おい!!」





この時、彼の中で何かが変化していた。

それは、小さな何かが芽生えた瞬間だった