「ふざけんなよ・・・・」


「來人・・・・」



來人の目に、うっすら浮かぶものが光っていた。




「柚姫お前、何一人で勝手な事言ってんだよ!!いいか??お前の腹ん中に居る子供は、俺とお前の子供だぞ?!決める権利は俺とお前にあんだぞ?!」


「・・・・來人・・でも」


「俺だって覚悟決めてんだ!!俺だってお前と幸せになりたいって本気で思ってんだぞ?!」


「それは私だって・・・・・!!」


「こういう事がお前の望む幸せなのか?!俺にとっては、お前との間に子供が出来る事なんて、最高に幸せなんだよ!!その幸せはお前は望まないのか?!」


「違う・・・そうじゃない・・・・」


「そうじゃない??じゃ、お前は何考えてんだよ!!言っとくけどな・・俺、中途半端な気持ちで何もかもやってねーぞ・・・夢だって、お前との事だって!!」




そして來人は私を抱きしめて、優しい声で言った。




「お前と暖かい家族を作ることも、俺の夢なんだよ。その夢・・・柚姫なら、叶えてくれるだろ??」



一気に涙が出てきた。




「弁護士なんて、まだまだなるには勉強が必要なんだ。その間も、お前と子供で暖かく応援してくれよ・・・・な??」



「來・・・・人っ・・・・ごめんなさい・・・・・・っ・・・」




そして來人は、「こんなことになりたくなかったら、最初から避妊してるっつーの!!バーカ」って言った。



來人にとって、私との将来の決意は凄く固いものだって、実感した。