もちろん、この事を來人が黙って見過ごすわけはなかった。




「どーいう事だよ」


険悪なムード。


今は來人が、李斗さんに"あの事"を聞きだしている




「お前達も盗み聞きか??いけないな・・そんな事」


「兄貴!!俺が言いたいのはそこじゃねー」


「來人、落ち着いてよ・・。」



私は、來人にこんな言葉をかけるので精一杯だ。




私は不思議に思ってた事を聞いた。




「李斗さん、ひとつ聞いていいですか??」



「何??」



「本当に・・自分の意思で、お見合いをやるんですか??」



「え??どうした柚姫??それ以外なにがある??」



「その・・私たちの・・為とか・・思ってるんじゃ・・」





そして李斗さんは笑って答えた



「俺ももう20歳だし、婚約者の一人や二人見つけなきゃ、親父が悲しむからな。だから、この間、親父に見合い話をお願いしたんだ。それだけだ。」



「本当にそーなのかよ」



「何だ2人も~!!疑い深いなぁ~・・ほんとだよ。心配するなって。俺、もう疲れたから寝るな・・おやすみ~・・・」



"バタン"



李斗さんはリビングを出た



「李斗さん・・・」



「チっ・・兄貴のヤロー・・・」