「久しぶりっ!!別荘~っ!!」



私は車を降りるなり、別荘周辺の海の匂いを吸った。




「う~ん・・・気持ちいい~っ!!!!」




今回は沙耶さんも一緒だから、後で奈々子と沙耶さんと海に遊びに行こっ!!





「柚姫、何してるんだ??」


「あ、來人!!懐かしいな~って思ってさ」


「確かにな、あの洞窟とか懐かしいなっ」




來人は海のちょっと奥に見える洞窟を指さした。




「懐かしい懐かしい!!肝試ししたもんね!!」


「あの時の柚姫は、嫉妬して逃げたんだよな(笑)」


「あ、あの時は!!///」




急に恥ずかしくなって下を向いてしまった。


來人は笑って、「可愛いなっ」って言った。




「もう~っ!!からかわないで!!////」



あの時は、本当に苦しかったな・・・・・


今はいい思い出だけどっ!!




「おーいお前達!!早く部屋に荷物運べよ~!!」



李斗さんが私達に言った。



「は~いっ!!來人、行こっ」


「ああ」




私は來人の手を握って走った。