志十が荒げた声は、來人と玲徒の耳にも入った 「今の声・・・志十?!」 2人は顔を見合せて、声がする方まで走った 2人の目に映ったのは、壁に柚姫を抑えつける、志十の姿だった。 「おい!!志・・・・・・・・」 玲徒が志十を呼ぼうとした時、來人が手を伸ばして止めた 「どうしたんだよ」 「いいから・・・」 2人は志十と柚姫を見直した