この人が、おじい様・・・


そこには白髪交じりで、目がキリっとしてて、オーラや空気が全然違う人が座っていた。



お父様と真逆な人




「よく来てくれたね。さぁ座りなさい」


笑うことはなく、低いかすれた声で発した。



「はい。」


すかさず李斗さんが返事をする



そして私達はソファーに座った。






その目の前におじい様が座る。


向かい合わせ・・気まずい・・・



しばしの沈黙。


沈黙を破ったのはおじい様だった。





「あなたが、柚姫さんかね??」


「は、はい!!」


急に名前を呼ばれたから声が裏返った。



「はははっ!!緊張しているのかね??」


そして高笑いをして、笑顔を見せた。


その瞬間ホッとした。





「は、はい。すいません・・・」


「いやいや・・謝る事はないよ。緊張せず、くつろぎなさい。」


「は、はい・・。」


「おじい様、お話とは??」



さすが李斗さん、すぐに話題に触れた