「來人・・ちょっといいか??」


「・・・ああ」



玲徒が來人を呼び止め、リビングを出て行った


私はその時、キッチンで李斗さんの手伝いをしていた




――――――――――


「やっぱり・・古城は柚姫に惚れてんだな・・」


「ああ。」


「今日さ、志十と帰ってきたの分かるだろ??」


「ああ、メールが来たからなっ。お前も一緒だったんだろ??」


「そーなんだけど、実はさー・・・・」




玲徒は大学の門前であった事を話した



「俺、柚姫に言おうと思ったんだけどさ、古城も本気で惚れてるみてーだからさ・・・」


「なるほどな・・」


「やっぱさ、人の気持ちは勝手に話すもんじゃねーから。相手も自分から伝えたいだろーから・・」


「・・・・・・・」


「何だよ!!人の顔ジッと見て・・・・」


「いや・・お前も成長したな~って思ってさ」


「あ~。これも柚姫のおかげかな・・・柚姫に惹かれる古城の気持ちも、柚姫を未だ想う志十の気持ちも分からなくはないんだけどなぁ」




2人はため息をついた