「どうしよう・・」


運がいいのか・・周りには誰も居ない


まず、何で私達がこうならなくちゃいけないのか・・この状況では冷静に物が判断出来ない



まずはここから逃げないと!!



私は古城君を起こすために、近くにあった鉄製のパイプを思いきり拘束された足で蹴った



カラーン!!




倉庫だからその音は、意外に響いた




「―――んっ・・」


「古城君?!古城君!!」



やった!!起きた!!



「っ痛・・・頭いてー・・」

「古城君大丈夫?!」


「あぁ・・お前も無事か・・??」


「うん・・私は怪我ないみたい・・それより・・ごめんなさい」


「何で謝んだよ・・」


「私を助ける為に・・捕まったうえに怪我まで・・」


「・・・謝んなよ。助けられなかったから格好悪いだろーが・・・」


「あ・・ご、ごめん・・」


「たまたまあの通りを通っていたらお前が見えたんだよ」


古城君は静かに話始めた