「おはよう…」

リビングのドアを開けると、

「おぉはよぉ〜」


私の悠にぃこと兄の悠紀が朝ごはんを食べていた。


「悠にぃ早くない?」


私が座りながら質問すると、

「今日は大学の授業があるから」


とご飯を食べながら返事をした。


私はお兄ちゃんと二人暮し。

親が離婚して、
親であるお母さんは
単身赴任でアメリカに住んでいる。


年に数回しか会えないけど淋しくはない。


だって悠にぃがいるし!


時計を見た悠にぃは
焦って、

「あぁ!!やべぇ遅刻する!!カナミじゃあな!」



と言い残し家を出て行ってしまった。


私も急いでご飯を食べて、皿をかたずけた。